発達障害は血液検査でわかる?受診前に切り分けたい6項目【大人】

発達障害は血液検査でわかる?受診前に切り分けたい6項目【大人】

この記事のポイント

  • 発達障害(ADHD/ASD)を「確定できる」血液検査は存在しない。診断は問診・生育歴・行動観察・心理検査で行う
  • ただし、発達障害”のように見える”身体要因(鉄欠乏・甲状腺の異常・ビタミンB12/亜鉛/ビタミンD不足・血糖の乱れ)は、血液で先に切り分けられる
  • これらの多くは健康診断に入っていない。「異常なし」は”測った範囲では”という意味でしかない
  • ただし血液で外せるのは候補の一部。睡眠・気分・薬やお酒の影響は血液では分からない
  • 順番は「サプリを買う」でも「自己判断で治す」でもなく、「測る → 医師と読む → 必要なら対処」
もーやん

発達障害って、血液検査で分かるの? それが分かるなら、受診の前に先に受けたいんだけど。

かりぶー

血液で「あなたは発達障害です」とは、直接は分からないんだ。診断は問診とか生育歴とか、心理検査のほうでやる。でもね、

もーやん

でも?

かりぶー

発達障害”みたいに見える”けど、実は別の原因、っていうのを外すのに血液がすごく効くの。鉄とか甲状腺とか。そこを先に片づけておくと、受診したときの話が進めやすくなる。

もーやん

なるほど。「分かる」じゃなくて「外せる」なんだ。

この記事では、発達障害を確定できる血液検査が存在しない理由と、それでも受診の前後に血液で「切り分けておく」価値がある項目を整理します。鉄・甲状腺・ビタミンB12・亜鉛・ビタミンD・血糖――健康診断には入っていないことが多いこれらを、「何を切り分けるためのものか」とセットで並べます。「血液で発達障害が分かる」でも「血液なんて関係ない」でもない、中間の現実的な立ち位置を示すのが目的です。

目次

この記事が向いている人・向いていない人

この記事がどういう方に向いているか、先に整理しておきます。

向いている人
向いていない人
  • 「自分はADHD/発達障害かも」と思い始め、受診の前に自分で確認できることを探している
  • 心療内科・精神科の予約が数ヶ月先で、待つ間にできることを知りたい
  • 健康診断はいつも「異常なし」。でも人よりしんどい理由を、身体の側からも確かめたい
  • 「フェリチン」「亜鉛」「甲状腺」がADHDに関係すると断片的に見たが、全体像がほしい
  • 心理検査(WAIS-IV等)の前に、安く早く潰せるところから切り分けたい

向いていない人に該当する場合は、上記リンク先の記事から読んでみてください。この記事は「受診の前後に血液で何を切り分けるか」という地図の役割なので、個別の栄養素の詳しい話は別記事に譲っています。

結論|発達障害を「確定できる」血液検査は存在しない

まず結論から言うと、血液検査で発達障害(ADHD/ASD)を確定することはできません。診断は問診・生育歴・行動観察・心理検査といった臨床的な手順で行われます。 ここを最初に押さえておくと、この先の話がつながりやすくなります。

ADHDやASDは、血液や画像で「これがあれば発達障害」と確定できるバイオマーカー(生物学的な指標)が確立していません。医療の現場では、血液検査は主に「身体の病気を除外するため」に、鑑別診断の一環として併用されるのが標準的な立場です。貧血や甲状腺の異常など、似た症状を起こしうる身体疾患がないかを確認する、という位置づけです。

つまり血液検査は、発達障害を「見つける」道具ではなく、発達障害”ではない可能性”を「外していく」道具として使われます。この記事全体を通して、この「切り分ける」「外す」という言い方を繰り返し使います。「治る」「改善する」ではなく、「何が何の原因かを分けて扱えるようにする」という話だと思って読み進めてください。

なぜ「鑑別(切り分け)」が必要なのか|発達特性に”見える”身体要因

集中できない・疲れやすい・頭のもや・気分の波・忘れやすい――これらの困りごとは、発達特性でも、医療で対応できる身体要因でも、よく似た形で現れます。だから先に身体要因を外しておく意味があります。 ここでは、なぜ切り分けが最初の一歩になるのかを整理します。

「なぜか人よりしんどい」という感覚の中身は、実は複数の原因が混ざっていることがあります。血液で外せる身体要因と、血液では分からない発達特性を、いったん分けて眺めてみます。

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区分具体例どこで分かるか
見えている困りごと(中心)集中できない、疲れやすい、頭のもや、気分の波、忘れやすい
血液で外せる身体要因鉄欠乏、甲状腺の機能低下・亢進、ビタミンB12・葉酸欠乏、亜鉛欠乏、ビタミンD不足、血糖の乱高下血液検査
血液では分からない要因睡眠時無呼吸、慢性的な睡眠不足、うつ病・双極性障害、不安症、薬やアルコールの影響問診・睡眠の検査など
血液では分からない発達特性不注意、多動・衝動、こだわり、感覚の偏り、実行機能の困難問診・生育歴・行動観察・心理検査

この表で言いたいのは、上段の「見えている困りごと」だけを見ていても、それがどの層から来ているのかは判別できない、ということです。血液で外せるのは2段目だけで、3段目・4段目は別の方法で扱う必要があります。それでも、外しやすいところから外していくと、残るものの輪郭が見えやすくなります。

なお、疲れやすい大人の本当の原因|感覚過負荷・マスキング・実行機能の3軸で読み解く でも触れていますが、「疲れやすい」という訴えひとつをとっても、鉄・甲状腺・睡眠・気分と、背景の候補は複数あります。ひとつに決め打ちしないことが、この段階では大事です。

受診を待っている期間は、多くの人にとって不安な時間です。その待ち時間を、意味のある「切り分け」に使えると、受診したときのスタート地点が変わってきます。実際に自分が経験した場面を紹介します。

「ADHDかもしれない」と思って、心療内科に電話した。初診は3ヶ月待ちと言われた。

それまで何をすればいいのか分からなかった。とりあえず毎晩、スマホで「発達障害 かもしれない 大人」と検索する日が続いた。

たまたま飲みに行った、内科勤めの知人にそのことを愚痴った。「予約を待ってる間に、血液だけ詳しく測っておいたら」と言われた。

健康診断はいつも異常なしだった。だから、意味あるのかなと思った。

知人は「健康診断で測ってない項目、けっこうあるよ」と言った。フェリチンとか甲状腺とか、と続けたけど、その時は何のことか分かっていなかった。

「待っている間は何もできない」と思いがちですが、実際には身体の側から確かめられることがあります。そしてその多くが、健康診断ではカバーされていません。次はそこを整理します。

健康診断の「異常なし」が意味していること

健康診断の「異常なし」は、「測った項目の範囲では異常なし」という意味です。フェリチン・甲状腺・ビタミンB12・亜鉛といった項目は、標準的な健診には入っていないことが多く、測っていない以上は分かりません。 あまり知られていない仕組みなので、丁寧に押さえておきます。

一般的な健康診断で鉄について測るのは、多くの場合ヘモグロビン(赤血球の中で酸素を運ぶタンパク質。鉄はその材料)までです。肝臓などに蓄えられた「貯蔵鉄」の量を反映するフェリチンは、別に依頼しないと測ってもらえないことが少なくありません。甲状腺機能(TSH・FT4。甲状腺の働きぐあいを見る2つの数字)、ビタミンB12・葉酸、亜鉛、ビタミンD(25-OH-D。ビタミンDが体内にどれだけあるかを測る形)も同様で、標準項目には含まれていないのが普通です。

もーやん

でも健康診断で「異常なし」って言われてたよ?

かりぶー

その「異常なし」は、フェリチンも甲状腺もB12も亜鉛も、たいてい”測っていない”んだよね。「異常なし」は「測った範囲では異常なし」って意味で、測ってない項目のことは何も言ってない。逆に言うと、健診で拾えているものは、すでに確認済みってことでもある。

だからこそ、受診を検討する段階では、健診に入っていなかった項目を意識的に足していく発想が役に立ちます。次のセクションで、その具体的な項目を「何を切り分けるためのものか」とセットで並べます。

受診前に測っておきたい6つの項目(+健診の血算を見直す)

発達特性に見える困りごとの背景として、先に外しておきたい身体要因は主に6つです。それぞれ「何を見る検査か」「健診に入っているか」「どの科に相談するか」をまとめました。 どれも、結果は必ず医師と一緒に読む前提の項目です。

まずは一覧で全体像をつかんでください。細かい説明は、この表のあとの各項目で補足します。7行目の血算は健診に入っていることが多いため、新しく測るというより「手元の結果を見直す」枠として補足的に添えています。

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項目何を見る健診に入る?主に相談する科
フェリチン貯蔵鉄(隠れ鉄欠乏)入らないことが多い内科/女性は婦人科も
TSH・FT4甲状腺機能(低下・亢進の両方)入らないことが多い内科/内分泌
ビタミンB12・葉酸神経・造血入らないことが多い内科
血清亜鉛亜鉛欠乏入らない内科
25-OH-ビタミンDビタミンD充足入らない内科
HbA1c・空腹時血糖血糖調節入ることもある内科
(補足)血算(Hb・MCV)貧血・赤血球の大きさ入る内科

一度に全部を測らなければいけないわけではありません。特に疲労感・集中しづらさが中心なら、フェリチンと甲状腺(TSH・FT4)の2つから始めるだけでも、得られる情報は大きく変わります。

症状から逆引きする|どれから測るか迷ったら

「全部は測れないけれど、どこから手をつければいいか」を決めるための目安を、困りごとの側から並べておきます。 これは自己診断のための表ではなく、医師に相談するときの出発点を決めるための整理です。

いま自分がいちばん強く感じている困りごとに近い行を見てください。

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いま強く感じている困りごとまず測る候補補足
とにかく疲れが抜けない・体力が続かないフェリチン/TSH・FT4鉄と甲状腺は疲労の背景として代表的
もの忘れ・頭のもや(ブレインフォグ)TSH・FT4/ビタミンB12どちらも認知面の症状として語られやすい
午後だけ集中が落ちる・食後に強い眠気HbA1c・空腹時血糖食事の間隔・内容とセットで見る
落ち込みが季節や日照で動く感じがある25-OH-ビタミンD「土台のコンディション」を確かめる枠
味覚が変わった・抜け毛が増えた血清亜鉛身体のサインが先に出るタイプ
月経の経血量が多い・期間が長いフェリチン(+婦人科の相談)鉄が抜け続けていないかを見る

この表はあくまで「最初に相談する項目を決める」ための目安です。どの行も、当てはまったからその原因だと決まるわけではありません。以下、各項目を順に見ていきます。

鉄・フェリチン|研究の蓄積が比較的多い

鉄の貯蔵量を示すフェリチンは、ヘモグロビンが正常でも低いことがあり、不注意や疲労と関連するとされる項目です。 ただし関連は「相関」であって、鉄を補えば発達障害が治るという話ではありません。

ADHDと鉄の関連は、この分野の中では比較的研究が蓄積されています。4〜14歳の小児を対象とした研究では、ADHD群のフェリチン平均が対照群より有意に低かったと報告されています(Konofal, 2004)。また11研究2,191名をまとめたメタアナリシス(Wang, 2017)では、フェリチンはADHD群で有意に低かった一方、血清鉄には差が見られませんでした。同じ「鉄」でも、貯蔵鉄を見るフェリチンと、血中を流れている血清鉄では、結果が違ったということです。この研究の結論も「血清鉄ではなくフェリチンが小児のADHDと関連する」という形で述べられています。

一方で注意したいのは、これらの多くが小児を対象とした研究であり、相関であって因果の証明ではない点です。成人にそのまま当てはめるには限界があります。「鉄が低い=ADHD」でも「鉄を飲めばADHDが治る」でもなく、「鉄欠乏という、医療で対応できる要因が背景に混ざっていないかを確かめる」ための項目だと考えてください。特に月経のある女性は鉄が不足しやすく、切り分けの優先度が高くなります。

もうひとつ、フェリチンを読むうえで欠かせない性質があります。フェリチンは「急性期反応物質」と呼ばれるタンパク質で、炎症・感染・肝機能の障害・肥満などがあると、貯蔵鉄が少なくても数値が高めに出ることがあります。つまり「フェリチンが正常値だったから鉄は原因ではない」と単独で結論づけるのは危険で、CRP(炎症の指標)や血算と組み合わせて医師が読む必要があります。フェリチンが「測って終わり」にならない最大の理由がここです。鉄欠乏の詳しい見方・数値の目安・対処の順番は フェリチン不足と不注意|「ADHDかも」の前に血液検査でやるべき切り分け にまとめています。

甲状腺(TSH・FT4)|”不注意”と見分けにくいが自己解釈は禁物

甲状腺の働きが乱れると、集中困難・物忘れ・強い倦怠感や、逆に落ち着かなさ・焦り・不眠など、ADHDと見分けにくい症状が出ることがあります。ただし「TSHが少し高い」だけで原因を決めつけるのは危険です。 この項目は、分かっている部分と分かっていない部分を分けて理解する必要があります。

甲状腺の機能が落ちる(機能低下)と、集中しづらさ・物忘れ・だるさが起こりうることは、臨床の場でよく知られています。ここは「見分けにくいので測る価値が高い」項目です。

同時に押さえておきたいのが、治療してTSHが正常化したあとも症状が残ることがあるという点です。甲状腺機能低下症の”ブレインフォグ”を扱ったレビュー(Samuels & Bernstein, 2022)は、レボチロキシン(甲状腺ホルモンの補充薬)で治療してTSHが正常範囲に戻った患者でも認知的な訴えが残ることがあり、その病態生理はまだ分かっていないと整理しています。さらにこのレビューは、ブレインフォグという言葉自体が明確に定義されておらず、測定方法も定まっていないと述べています。つまり「頭のもや」は、本人にとってはっきり実感があっても、医学的にはまだ輪郭の定まっていない概念です。だからこそ、自分ひとりで「この数値が原因だ」と結論づけるのに向かない領域だと言えます。

もうひとつ、見落とされやすいのが甲状腺機能”亢進”(バセドウ病など)です。焦燥感・じっとしていられない感じ・集中困難・不眠は、多動衝動が目立つタイプのADHDと見分けがつきにくく、TSH・FT4を測る意義の半分はここにあります。「落ち着かない」方向の困りごとがある人も、この項目は無関係ではありません。

一方で、注意したいのが「潜在性(せんざいせい)甲状腺機能低下」と呼ばれる状態です。健診でTSHが基準より少しだけ高い、といった軽度の異常のことですが、15研究19,944名を対象としたシステマティックレビュー/メタ解析(Akintola, 2015)では、潜在性甲状腺機能低下と認知機能の関連を支持する証拠は得られなかったと報告されています(MMSEの効果量は−0.01)。ただしこの研究の対象は60歳以上(平均73.6〜85歳)の地域在住高齢者であり、20〜40代の成人にそのまま当てはめられる根拠ではありません。「若い世代では関係ない」ことが示されたわけでもなく、そもそも別の集団の話だ、という受け止め方が正確です。いずれにせよ、「TSHが少し高い=頭のもやの原因が確定した」とは言えません。経過を見るかどうかも含めて医師の判断に委ねる領域です。実際に自分が経験した場面を紹介します。

内科で、疲れやすいことと、集中できない日が続いていることを話した。健康診断の紙を持っていって見せた。

医師は紙をしばらく見て、「甲状腺は測ってないですね。あと貯蔵鉄も」と言った。その場で、追加の採血をしてくれた。

後日、結果を聞きに行った。TSHという数値が、基準より少し高いと言われた。

「はっきり病気とまでは言えない範囲です。一回だけの数字なので、しばらく経過を見ましょう」。医師はそう言って、数ヶ月後にもう一度測りましょうと付け加えた。

「ADHDの話は、それから考えても遅くないですよ」とも言われた。発達障害の前に、こんな入口があるとは思っていなかった。

この場面で大事なのは、医師が「少し高い」を「原因確定」とはしていない点です。甲状腺は特に、自己判断でどうこうする話ではなく、測ったあとに医師と読む前提の項目です。

ビタミンB12|”足りない人が補って初めて意味がある”の典型

ビタミンB12や葉酸の不足は、神経や造血に関わるため測る意味があります。一方で、欠乏していない人が補っても効果は期待しにくいことが、研究では示されています。 だからこそ「闇雲に飲む」のではなく「欠乏があるかを測る」のが先になります。

B12補充の効果を検討したRCT16件・6,276名の系統的レビュー/メタ解析(Markun, 2021)は、進行した神経疾患のない患者では、B12の補充は認知機能や抑うつ症状の改善に効果がない可能性が高いと結論づけています。認知機能のどのサブドメインについても効果を支持する根拠は見つからず、抑うつ症状についても全体としての効果は認められませんでした。疲労については解析できた研究が1件しかなく、評価できていません。

この結果は「B12を測る意味がない」という話ではなく、むしろ逆の使い方をするのが正しいと考えています。「なんとなく効きそうだから飲む」には根拠が乏しい。だから、欠乏しているかどうかを先に測って、足りていない人だけが補う――この順番を支持する材料になります。サプリ売り場から入るのではなく、検査から入る理由がここにあります。

B12は、菜食中心の食事・食事内容の偏り・胃の切除歴・制酸薬(胃酸を抑える薬)の長期使用などで不足しやすくなります。心当たりがある場合は、測っておく優先度が上がります。B12・葉酸も、数値の解釈と補い方は自己判断に向かない領域なので、内科で相談しながら進めるのが基本です。

亜鉛|味覚の変化や抜け毛がサインになる

亜鉛は欠乏すると味覚の変化や抜け毛といった身体サインが出ることがあり、欠乏が確認された場合に補うのが原則の項目です。 ただし、成人ADHDとの関係については、鉄や甲状腺に比べて研究の蓄積が相対的に薄い領域です。

亜鉛はドーパミン代謝に関わる酵素の補因子である、と説明されることがありますが、それが成人の発達特性にどこまで影響するのか、臨床的な意義を示す質の高い研究は限られます。機序として語られていることと、実際の効果が確かめられていることは、分けて受け取るのが安全です。

亜鉛は、過剰に摂ると銅の吸収を妨げるなどの問題が知られているため、「よさそうだから」と単独で高用量を摂るのは避けたいミネラルです。血液検査で欠乏が確認された場合に限って、医師と相談のうえで補うのが安全とされています。亜鉛欠乏の身体サインと切り分け方は 亜鉛不足とADHD|集中力低下・味覚異常・抜け毛の裏にあるミネラル欠乏を切り分ける で詳しく扱っています。

ビタミンD(25-OH-D)|”土台のコンディション”を確かめる枠

ビタミンDは骨や免疫に広く関わる栄養素で、25-OH-D(体内にどれだけあるかを測る形)で充足状態を確認できます。 ただし、発達特性との関係を裏づける研究の蓄積は、鉄や甲状腺に比べて薄いのが実情です。

気分や疲労との関連が語られることはありますが、発達障害との直接の関連が確立しているわけではありません。この項目は「これが原因だと突き止めるため」というより、「土台のコンディションに大きな穴がないかを確かめる」枠として位置づけるのが現実的です。日光を浴びることで体内でも作られますが、在宅勤務や屋内中心の生活では不足しやすい傾向があります。基準値の見方やビタミンD不足の詳しい話は ビタミンD不足とADHD・ASDの関係|日本人8割が不足する「集中できない」「冬に落ち込む」の栄養切り分け にまとめています。

血糖(HbA1c・空腹時血糖)と血算|補足として

血糖の乱高下は午後の眠気や集中の波に関わることがあり、血算(Hb・MCV)は貧血の有無とタイプを教えてくれます。この2つは健診に入っていることもあるので、まずは手元の結果を確認するところから始められます。 ここも研究の蓄積という点では厚くありませんが、切り分けの材料としては役に立ちます。

HbA1cや空腹時血糖は、血糖コントロールの状態を見る項目です。食事の間隔が空きすぎたり、糖質に偏った食事が続いたりすると血糖が動きやすく、日中の集中の波につながることがあります。血糖と集中の関係、食事の組み立て方は 午後の眠気は血糖値スパイクが原因|プロテインで防ぐADHDタイプの昼食後対策5つ で詳しく扱っています。

血算(Hb・MCV)は、貧血があるかどうかと、そのタイプを見分ける手がかりになります。MCV(赤血球の大きさの平均値)は、低ければ鉄欠乏を、高ければビタミンB12や葉酸の欠乏を示唆する指標です。つまり血算を見返すだけでも、「鉄の方向か、B12の方向か」の当たりがつくことがあります。ここは健診の結果用紙にすでに載っていることも多いので、新しく測る前に、過去の健診結果を見返してみるのが最初の一歩です。

食事の乱れや偏りを「生活習慣の問題」として自分を責める必要はありません。決まった時間に食事をとる、栄養バランスを整えるといった行動自体が、実行機能や感覚の特性によって難しくなり、その結果さらに不調が重なる――という循環は珍しくありません。ここで扱っているのは、責めるための情報ではなく、外側から補える部分がどこにあるかを探すための情報です。

検査結果の読み方|数値は「医師と一緒に」読む

血液検査でいちばん大事なのは、測ることそのものより「読み方」です。数値は高すぎても低すぎても意味が変わるうえ、他の検査値との組み合わせで解釈が変わります。だから、結果は自己判断で完結させず、医師と一緒に読むのが前提です。 そう捉えておくと、切り分けの作業が余計な回り道をしません。

たとえばネット上では「フェリチンは100以上を目指すべき」といった主張を見かけることがあります。しかし治療の目標は貧血や欠乏を是正することであり、健常な人に高い数値を目指させるような目標値は、標準的な診療指針には置かれていません。高めに設定された目標に合わせてサプリを大量に飲むのは、鉄の過剰摂取という別のリスクにつながります。数値の「一人歩き」を避けるためにも、目標値は自分で決めず、主治医と「どこまで戻すか」「いつ再検査するか」を相談するのがおすすめです。

先ほどのフェリチンの性質もここに関わります。炎症があると貯蔵鉄が少なくてもフェリチンは高めに出るため、「正常値だったから鉄は関係ない」と早合点すると、本当は残っていた鉄欠乏を見落とすことがあります。組み合わせて読む必要がある、というのはこういう意味です。

もーやん

じゃあ、その項目を自分で測って、自分でサプリを飲めばいいってこと?

かりぶー

測るのはいいと思う。でも、読むのは医師と一緒がいい。数値って、高すぎても低すぎても意味が変わるし、甲状腺なんかは特に、自己判断でどうこうする話じゃないんだよね。順番はいつも「測る → 相談 → 必要なら対処」。ここだけは飛ばさないほうがいい。

数値は「自分の状態を医師に説明するための共通言語」くらいに捉えておくと、ちょうどよい距離感になります。次に、その血液検査が、心理検査とどういう関係にあるのかを整理します。

心理検査(WAIS-IV)と血液検査は役割が違う|両輪で考える

WAIS-IVなどの心理検査(知能検査)と、血液検査は、見ているものがまったく違います。片方が身体要因を外し、もう片方が認知の特性を描く。両輪だと理解すると、どちらを先にやるかで迷わなくなります。 ここを混同すると、「血液で発達障害が分かる」という最初の誤解に逆戻りしてしまいます。

WAIS-IVのような検査は、記憶・処理速度・言語理解といった認知の得意・不得意のプロフィールを描くものです。ここで補足しておくと、WAIS-IVは知能検査であり、これ単独で発達障害の診断がつくものではありません。あくまで、診断を検討する際の材料のひとつです。一方、血液検査は、その困りごとの背景に医療で対応できる身体要因が混ざっていないかを外していくものです。役割が重ならないので、どちらかがあればもう片方が要らない、という関係ではありません。

現実的には、血液で外せる身体要因を先に片づけておくと、心理検査や受診に進んだときに「鉄や甲状腺の影響は切り分け済み」という立ち位置から話を始められます。心理検査のほうを検討している場合の準備や費用感については 大人のWAIS-IV — 受ける前に知っておきたいこと で整理しているので、あわせて読むと全体像がつかみやすくなります。

受診前・受診と並行してできる動き方

具体的な動き方はシンプルで、内科を受診するときに「フェリチンと甲状腺(TSH・FT4)も測ってほしい」と自分から伝えることです。健診の結果用紙を持っていくと、話が早くなります。 ここでは、実際の伝え方と、費用の考え方、女性が押さえておきたい点を整理します。

フェリチンや甲状腺は、こちらから項目を指定しないと測ってもらえないことがあります。伝え方は難しく考えなくて大丈夫です。

  • 症状と期間を短く伝える
    「疲れが取れない日が続いている」「集中できない」「月経の経血量が多めに感じる」など、事実を短く伝える
  • 測ってほしい項目を名前で伝える
    「フェリチンと、甲状腺のTSH・FT4を測っていただけますか」。気になる項目は紙に書いて持参してもいい
  • 発達障害の検査を考えていることも添える
    「発達障害の検査を考えていて、その前に身体の要因を切り分けておきたい」と伝えると、医師も意図をつかみやすい
  • うまく話せなくてもメモを渡すだけでいい
    症状と測ってほしい項目を書いた紙を出して「これをお願いしたいです」で十分。口頭で説明しきる必要はない

その場で希望が通らないこともあります。断られたときに無理に食い下がる必要はなく、別の医療機関で改めて相談してみる、という選択肢もあります。医師によって方針が違うのは普通のことなので、断られたこと自体を「自分の伝え方が悪かった」と受け取らなくて大丈夫です。

費用はどう考えるか

費用は「保険適用かどうか」で大きく変わり、自費の場合は医療機関ごとに設定が異なります。事前に電話で問い合わせれば、たいてい教えてもらえます。 金額が読めないことが受診のハードルになるなら、ここを先に潰しておくと動きやすくなります。

保険が適用される場合は3割負担(加入している保険により異なります)になります。ただし、保険適用になるかどうかは、医師が必要と判断した場合に決まるもので、こちらが申告すれば通るという性質のものではありません。症状や医療機関の方針によって変わるので、可否は受診先で確認してください。

自費で測る場合の金額は、医療機関ごとに設定が異なります。受診前に「フェリチンと甲状腺を測りたいのですが、自費だといくらくらいになりますか」と電話で問い合わせておくのが、いちばん確実で早い方法です。項目を絞れば費用も下がるので、予算が厳しい場合はフェリチンと甲状腺の2つだけに絞っても、切り分けとしては十分に意味があります。

全部の項目を一度に測る必要はありません。まずはフェリチンと甲状腺だけでも、十分に役立つ情報になります。完璧に揃えようとして受診が止まってしまうより、行ける範囲で一歩進めるほうが現実的です。

月経のある人で、経血量が多い・月経期間が長い・レバー状の塊が頻繁に出るといった状況がある場合は、内科だけでなく婦人科の受診も検討してください。子宮筋腫・子宮内膜症などが背景にあると、鉄を補っても「穴の空いたバケツに水を入れ続ける」状態になり、なかなか改善しないことがあります。この場合は内科と婦人科を並行で扱うと、全体像がつかみやすくなります。

なお、自己採血の郵送血液検査キットという選択肢もあります。フェリチンなど一部の項目は郵送でも測れますが、甲状腺(TSH・FT4)まで測れる消費者向けのキットは選択肢が乏しく、甲状腺については医療機関で測るのが現実的です。郵送検査で気になる値が出た場合は、必ず医療機関で相談することが前提になります。どのキットで何が測れるかの比較は 自分で測れる血液・栄養検査キット比較|病院で測ってくれない項目を郵送で にまとめています。

検査のあと|対処に進む場合の順番

検査で欠乏が見つかったとしても、いきなりサプリではありません。順番は「食事で底上げ → 医師と相談 → 必要ならサプリや治療」です。何を、どのくらい補うかの入り口は、医師の判断を通します。 ここでも「測る → 医師と読む → 対処」の順番は変わりません。

食事は土台として効いてきますが、数値がかなり下がっている場合、食事だけで戻すのは現実的ではないこともあります。そこで初めて、医療用の薬剤や市販サプリという選択肢が、医師との相談の中で出てきます。サプリを検討する段階に入ったときの始め方・順序・注意点は ADHDサプリの始め方ガイド|何から試す?iHerb活用と失敗しない5ステップ にまとめてあるので、先にそちらを読んでおくと判断軸が整います。

成分によっては、国内の薬局で入手しにくいものもあります。医師と相談したうえで海外サプリを選択肢に入れる場合、個人輸入プラットフォームという手段があります。興味があれば iHerb(サプリ総合) も参考になりますが、あくまで「検査 → 医師相談」を済ませたあとの選択肢です。具体的にどの栄養素をどう選ぶかは、鉄・ビタミンD・亜鉛それぞれの個別記事に譲ります。

血液で外せるのは「候補の一部」|残りをどう扱うか

血液検査で外せるのは、似た症状を起こす要因のうちの一部です。成人の不注意・易疲労・頭のもやでは、睡眠や気分の問題のほうが頻度としては高く、これらは血液では分かりません。 ここを正直に押さえておかないと、「6項目を外したら残りは全部発達特性」という誤った着地になってしまいます。

血液では分からない、けれど頻度の高い要因として、次のようなものがあります。

  • 睡眠時無呼吸症候群
    本人は眠れているつもりでも日中の強い眠気・集中困難が続く。血液では分からず、睡眠の検査で調べる領域
  • 慢性的な睡眠不足・生活リズムのずれ
    就寝時刻が後ろにずれ続けている状態は、不注意そのものに見える形で現れることがある
  • うつ病・双極性障害
    集中困難・意欲の低下・疲労感は、これらの症状としても現れる。血液検査では判別できない
  • 不安症
    頭の中が常に落ち着かず、目の前の作業に注意が向かない状態は、多動・衝動と見分けにくいことがある
  • 薬やアルコールの影響
    常用している薬の副作用や、習慣的な飲酒が集中力・記憶に影響していることもある

これらはいずれも、問診で医師に伝えることで初めて検討の俎上に載ります。血液検査の結果を持っていくときに、睡眠の状況・気分の波・飲酒や服薬についても一緒に話しておくと、検討の幅が広がります。

もうひとつ、切り分けに役立つのが時間軸の視点です。発達特性は一般に、子どもの頃から続いている特徴として捉えられます。逆に言えば、ここ数年で始まったしんどさであれば、発達特性よりも身体・精神・生活の側の要因を先に疑うほうが自然です。「いつからか」を思い出しておくことは、それ自体が受診時の重要な情報になります。

何も見つからなかった場合の受け止め方

全項目が正常だった場合、それは失敗ではありません。「この方向は原因ではなかった」という、次に進むための情報が手に入ったということです。 ここは誤解されやすいので、はっきり書いておきます。

お金と時間を使って測った結果、どこにも異常がなかった。そのとき「じゃあ残ったしんどさは、全部自分の性格や努力の問題なのか」と受け取ってしまう人がいます。けれど、そうではありません。残ったしんどさは、努力不足の証明ではなく、扱うべき領域が別のところにあるという情報です。

血液で外せる範囲を外し終えたなら、次は睡眠・気分・生活リズム、そして発達特性という領域が候補として残ります。地図の上で、探す場所がひとつ絞れた状態です。異常が出なかったこと自体に落ち込む必要はありません。

この「切り分けてから考える」という順番を実際にやってみると、しんどさの見え方が変わることがあります。自分が経験した場面を紹介します。

鉄とビタミンDを、医師の指示で補い始めた。2ヶ月くらい経った頃だった。

忘れ物は相変わらずだったし、先延ばしの癖も変わらなかった。

ただ、「しんどい」の中身を、前より分けて考えられるようになった。身体の側で手が打てた部分と、そうじゃない部分。

残ったほうを、ちゃんと発達の相談で扱おうと思えた。全部を「たぶんADHDのせい」で片づけていた頃より、頭の中が少し整理されていた。

次の予約まで、あと1ヶ月あった。今度は何を話すか、メモを取り始めた。

切り分けの目的は、発達障害を否定することでも、身体の対処で解決させることでもありません。「何が何の原因かを分けて扱えるようにすること」です。

よくある質問

発達障害と血液検査について、よく検索されている疑問をまとめました。本文で触れきれなかった部分を補足します。

発達障害は血液検査でわかりますか?

わかりません。ADHDやASDを確定できる血液・画像のバイオマーカーは確立しておらず、診断は問診・生育歴・行動観察・心理検査といった臨床的な手順で行われます。ただし血液検査は、発達障害”のように見える”身体要因(鉄欠乏・甲状腺の異常など)を除外・切り分けるために役立ちます。「発達障害を見つける検査」ではなく「別の原因を外す検査」と考えてください。

健康診断で「異常なし」なら、血液の心配はいらないですか?

そうとは限りません。「異常なし」は「測った項目の範囲では異常なし」という意味です。フェリチン・甲状腺(TSH・FT4)・ビタミンB12・亜鉛・ビタミンDは、標準的な健診には入っていないことが多く、測っていない以上は判断できません。気になる場合は、これらを別途、内科で依頼して測ってもらう形になります。

何科で、どの項目を測ってもらえばいいですか?

まずは内科が入り口になります。疲労感や集中しづらさが中心なら、フェリチンと甲状腺(TSH・FT4)の2つから相談するとよいでしょう。月経の経血量が多い女性は、あわせて婦人科の受診も検討してください。受診時は「発達障害の検査を考えていて、その前に身体の要因を切り分けたい」と伝えると、意図が伝わりやすくなります。うまく言葉にできない場合は、項目を書いたメモを渡すだけでも構いません。

費用はどのくらいかかりますか?保険は効きますか?

保険が適用されれば3割負担(加入している保険により異なります)になりますが、保険適用になるかどうかは、医師が必要と判断した場合に決まります。自費の場合の金額は医療機関ごとに設定が異なるため、受診前に電話で「フェリチンと甲状腺を自費で測ると、いくらくらいになりますか」と問い合わせておくのが確実です。予算が限られる場合は、フェリチンと甲状腺の2項目に絞るだけでも切り分けとしては意味があります。

甲状腺の数値(TSH)が少し高いと言われました。ADHDの原因ですか?

「少し高い」だけで原因を決めつけるのは避けてください。TSHが軽度に高いだけの「潜在性」の状態については、60歳以上を対象としたシステマティックレビュー/メタ解析で、認知機能との関連を支持する証拠は得られなかったと報告されています。ただしこれは高齢者を対象とした研究であり、若い世代にそのまま当てはまるとも、当てはまらないとも言えません。一度きりの数値で自己解釈せず、経過を見るかどうかも含めて医師の判断に委ねてください。

うつや適応障害と発達障害は、血液で見分けられますか?

見分けられません。うつ病・双極性障害・不安症・適応障害といった精神科領域の状態も、集中困難や疲労感という形で現れますが、これらを判別できる血液検査はありません。血液検査で外せるのはあくまで身体要因の一部で、気分や睡眠の問題は問診で扱う領域です。血液の結果とあわせて、いつからどんな気分の変化があるかも医師に伝えると、検討の幅が広がります。

郵送の血液検査キットで測ってもいいですか?

選択肢にはなります。フェリチンなど一部の項目は、自己採血の郵送キットでも測れます。ただし甲状腺(TSH・FT4)まで測れる消費者向けキットは選択肢が乏しく、甲状腺は医療機関で測るのが現実的です。また、気になる値が出たときは必ず医療機関で相談することが前提になります。郵送検査は「気づくきっかけ」であって、診断や治療の代わりにはなりません。何が測れるかの比較は 自分で測れる血液・栄養検査キット比較|病院で測ってくれない項目を郵送で を参照してください。

検査で欠乏が見つかったら、サプリを買えばいいですか?

いきなりサプリではなく、まず結果を医師と一緒に読むのが先です。順番は「食事で底上げ → 医師と相談 → 必要ならサプリや治療」です。特に鉄は過剰摂取のリスクがあり、亜鉛は摂りすぎると銅の吸収を妨げるなど、自己判断での長期摂取は避けたい成分です。何をどのくらい補うかの入り口は、医師の判断を通してください。

まとめ|心理検査の前に、医療で対応できる身体要因を外しておく

発達障害を確定できる血液検査はありません。でも、発達特性に”見える”身体要因を先に切り分けておくと、その後の受診や検査で話が進めやすくなります。順番は常に「測る → 医師と読む → 必要なら対処」です。 ただし血液で外せるのは候補の一部で、睡眠・気分・薬やお酒の影響は問診で扱う領域だという点も、あわせて覚えておいてください。

もーやん

「血液で発達障害が分かる」んじゃなくて、「発達障害みたいに見える別の原因を外す」ってことだったんだね。

かりぶー

そう。鉄とか甲状腺とか、医療で対応できるものが混ざってないかを先に確かめておく。それだけで、受診したときのスタート地点が変わる。

もーやん

もし全部正常だったら、どうしたらいい?

かりぶー

それは「この方向じゃなかった」が分かったってこと。失敗じゃないよ。そしたら次は睡眠とか気分とか、別のところを一緒に見ていけばいい。

もーやん

じゃあ、まず次に内科に行くとき、「フェリチンと甲状腺も測ってください」って言ってみる。

かりぶー

それでいいと思う。うまく言えなさそうなら、紙に書いて渡すだけでも大丈夫。数値は自分で結論を出さずに、医師と一緒に読むのだけは忘れないでね。

栄養と発達特性の全体像や、どの栄養素から優先するかを俯瞰したい場合は ADHDと栄養の関係|「サプリで治る」ではなく「欠乏が症状を悪化させる」を研究から読み解く も合わせて読んでみてください。

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参考文献

  1. Konofal E, Lecendreux M, Arnulf I, Mouren MC (2004) “Iron deficiency in children with attention-deficit/hyperactivity disorder” Arch Pediatr Adolesc MedPubMed
  2. Wang Y, Huang L, Zhang L, Qu Y, Mu D (2017) “Iron Status in Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder: A Systematic Review and Meta-Analysis” PLoS OnePubMed
  3. Markun S, et al. (2021) “Effects of Vitamin B12 Supplementation on Cognitive Function, Depressive Symptoms, and Fatigue: A Systematic Review, Meta-Analysis, and Meta-Regression” Nutrients 13(3):923 — PubMed
  4. Samuels MH, Bernstein LJ (2022) “Brain Fog in Hypothyroidism: What Is It, How Is It Measured, and What Can Be Done About It?” Thyroid 32(7):752-763 — PubMed
  5. Akintola AA, et al. (2015) “Subclinical hypothyroidism and cognitive function in people over 60 years: a systematic review and meta-analysis” Front Aging NeurosciPMC

本記事の情報は公開時点のものです。発達障害の診断基準や支援制度は変更される場合があります。
本記事は医療上のアドバイスを提供するものではありません。血液検査の項目選択・結果の解釈・具体的な診断や治療については、必ず医療機関にご相談ください。

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この記事を書いた人

「なんかしんどい」の正体に、対処法をお示ししていくメディアです。

運営者はグレーゾーン当事者(通院歴あり・WAIS等で凸凹判定)。
大手企業で働きながら、自分自身の「得意と苦手の凸凹」と折り合いをつける方法を模索してきました。

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