この記事のポイント
- 3校は同じ学園が運営していて、学費・カリキュラム・卒業資格はすべて共通
- 実質的な違いは本校の所在地、つまり本校スクーリングをどこで受けるかだけ
- 本校スクーリングは在学中に1回以上(原則2年次)。N高は4泊5日、S高・R高は3泊4日
- 東京発の旅費目安はN高が約12〜15万円、S高・R高が約7万円
- 医師の診断で参加が困難な場合、校長の許可で本校以外の会場での参加が認められる
もーやんN高を調べてたら、S高とR高っていうのも出てきた。3つあるとどれを選べばいいの?



これは思っているよりシンプルで、学費もカリキュラムも卒業資格も全部同じ。運営しているのも同じ学園だし。



じゃあ何が違うの?



本校がどこにあるか。3年間で1回だけ本校に行くスクーリングがあって、その行き先が変わる。N高なら沖縄、S高なら茨城、R高なら群馬。



それだけ?



実質それだけ。だから選ぶ基準も「どの本校に行きたいか/行けるか」になる。沖縄に4泊5日行くのか、茨城に3泊4日行くのかで、費用も体力の負担もだいぶ違うからね。
この記事では3校の違いを整理します。あわせて、移動や宿泊が難しい場合にどうなるのかも扱います。
3校の基本情報
| N高等学校 | S高等学校 | R高等学校 | |
|---|---|---|---|
| 開校 | 2016年4月 | 2021年4月 | 2025年4月 |
| 本校の所在地 | 沖縄県うるま市(伊計本校) | 茨城県つくば市 | 群馬県桐生市 |
| 本校スクーリングの日数 | 4泊5日 | 3泊4日 | 3泊4日 |
| 学費 | 3校共通 | 3校共通 | 3校共通 |
| カリキュラム・卒業資格 | 3校共通 | 3校共通 | 3校共通 |
運営しているのはいずれも学校法人角川ドワンゴ学園です。コース体系(ネットコース/週5・週3・週1+コース)も共通なので、コースの選び方については N高のコースの違いを比較|ネット・週1+・週3・週5をどう選ぶか を参照してください。
唯一の実質的な違い:本校スクーリング
通信制高校では、卒業要件としてスクーリング(面接指導)への参加が必要です。N高グループの場合、これが2種類に分かれています。
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 本校スクーリング | 在学期間中に1回以上、原則2年次に参加(3年次転編入生は3年次)。前後期のいずれかで実施 |
| 全国拠点スクーリング | 全国の会場で3〜5日程度。2年次は本校と全国拠点の両方に参加する |
つまり3年間のうち、本校に行くのは原則1回です。この1回の行き先が、N高なら沖縄の伊計島、S高ならつくば、R高なら桐生になります。
会場は在籍する学校ごとに分かれていて、沖縄伊計本校はN高生のみ、茨城つくば本校はS高生のみ、群馬桐生本校はR高生のみが参加します。
旅費でどのくらい違うか
本校スクーリングの交通費と宿泊費は自己負担です。就学支援金の対象にもなりません。
東京発を想定した目安は次のとおりです。
| 学校 | 交通費 | 宿泊費 | 合計の目安 |
|---|---|---|---|
| N高(沖縄) | 約6.7万円 | 約4.8万円 | 約12〜15万円 |
| S高(茨城) | 約0.8〜1万円 | 約3万円 | 約7万円 |
| R高(群馬) | 約0.6〜0.8万円 | 約3万円 | 約7万円 |
これは東京からの試算なので、住んでいる地域によって大きく変わります。九州や沖縄在住であれば当然N高のほうが近くなります。自分の住所からの距離で考え直す必要があります。
学費そのものは3校とも同じなので、総額で差がつくのはこのスクーリング旅費の部分だけという理解で問題ありません。学費全体の構造については N高の学費は結局いくら?|2026年度の無償化でどこまで下がるかコース別に整理 で整理しています。
パンフレットと募集要項が無料で届く・コース別の学費は資料にしか載っていません
移動と宿泊の負担をどう見るか
ここからがこの記事で最も伝えたい部分です。
費用だけを見ればS高やR高が有利ですが、判断材料はそれだけではありません。4泊5日の集団での宿泊行事に参加できるかどうかは、特性や体調によっては費用より大きな問題になります。
具体的には、次のような点が負担になり得ます。
感覚の負担が大きい場合は 感覚過敏で学校がつらい子|教室の何が負担なのかを分解して考える、朝の起床に困難がある場合は生活リズムの問題として、それぞれ事前に考えておく価値があります。
日数が1日短いというだけでも差は出ます。その意味で、S高・R高は費用面だけでなく負担面でも軽い選択肢になります。
参加が難しい場合の代替措置がある
これはあまり知られていないので、はっきり書いておきます。
公式に案内されている内容として、次のいずれかに該当する場合は、校長に願い出て許可を得ることで本校以外の会場での参加が認められます。
つまり、体調や特性の事情で沖縄への4泊5日が現実的でない場合、診断があれば別会場という道が残されているということです。
また、全国拠点スクーリングのほうについては、参加が困難な場合にオンライン授業で受講することも可能とされています。
「宿泊行事があるから通信制は無理」と最初から候補を外してしまう家庭がありますが、制度としては逃げ道が用意されています。該当しそうな場合は、出願前の個別相談で確認しておくと判断が変わるかもしれません。
ただし手続きの条件や必要書類は年度によって変わる可能性があるため、募集要項での確認と個別相談が前提です。ここは資料を取り寄せて、書かれている条件を実際に読むのが確実です。
パンフレットと募集要項が無料で届く・コース別の学費は資料にしか載っていません
よくある質問
まとめ
N高・S高・R高は、学費もカリキュラムも卒業資格も同じです。違うのは本校の所在地、つまり在学中に1回参加する本校スクーリングの会場だけです。
選ぶときの基準は2つに絞れます。旅費をどう見るかと、集団での宿泊行事に参加できるか。前者だけならS高・R高が有利ですが、後者は本人の状態次第です。
そして、医師の診断がある場合は本校以外での参加が認められる制度があります。宿泊が難しいという理由だけで通信制そのものを候補から外す必要はありません。
- コースの違いを比較したい方:N高のコースの違いを比較|ネット・週1+・週3・週5をどう選ぶか
- 学費の全体像を知りたい方:N高の学費は結局いくら?|2026年度の無償化でどこまで下がるかコース別に整理
- 特性との相性を知りたい方:教室が合わなかった子にN高はアリか|発達グレーゾーンの特性別に相性を整理
- 口コミの中身が気になる方:N高の口コミ・評判は「やばい」のか|悪い評価の中身を特性別に読み解く
パンフレットと募集要項が無料で届く・コース別の学費は資料にしか載っていません
本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。編集部にて商品・サービスの内容を確認・体験したもののみをPRしています。
出典
- N高等学校・S高等学校・R高等学校 公式サイト「スクーリングについて」(本校スクーリングの参加回数・学年・日数、会場、全国拠点スクーリングとの組み合わせ、参加困難な場合の校長許可による他会場参加、オンライン受講)— 2026年8月確認
- N高等学校・S高等学校・R高等学校 公式サイト(3校の本校所在地)— 2026年8月確認
- 通信制高校 保護者ガイド「N高・S高・R高の違いと費用を徹底比較【2026年】」(本校スクーリングの日数、東京発の交通費・宿泊費の試算)— https://tokyo-tsushinsei.com/articles/nkou-nsr-chigai/
本記事の情報は公開時点のものです。スクーリングの日数・会場・代替措置の条件は年度によって変更される場合があります。旅費は各種試算に基づく目安であり、住んでいる地域によって大きく変わります。最新の条件は募集要項でご確認ください。
本記事は個別の進路選択を推奨するものではありません。最終的な判断はご家庭と学校へのご相談のうえで行ってください。









